保健師ノート①楽だと思って飛び込んだ企業保健師。現実は「看護」より「調整」に追われる毎日でした

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私は企業保健師として
6か月間働いた経験があります。

企業保健師は「保健師」として
働いている人の約7%
といわれるくらい少なく、
実際に働いている人の話を聞く機会は
貴重なのではないかと思います。

そこで短い期間でしたが、
企業保健師として実際に働いた実際を
お伝えしていこうと思います。

私の保健師としての主な仕事は、

健康相談:
相談スケジュール管理、検診結果確認、面談、受診確認、経過フォロー

休業中対応:
受診同行、配置転換などの調整交渉

でした。

社員さんの健康診断は外注しており
健診結果が会社に送られてきます。

その結果を面談スケジュールに合わせて確認、
面談準備を行います。

面談では、健診結果を中心に
現在の健康状態や受診通院状況、
内服状況、生活習慣などを聞き取っていきます。

異常値は出ていても未病(本人的に症状がない状態)の段階から、
どうやって生活改善や受診に繋げるかが難しい。

看護師として出会う患者さんは
病気が発症したこと、入院という環境の変化で
生活を変えなければならない状況に置かれています。

保健師として出会う方は
今までと環境や生活は変わらない状態で
生活スタイルを変えないといけない。

看護師の頃と同じように生活指導をしても全く効果はありません。

面談は、身体的な健康ももちろんですが、
精神的な健康も含めて仕事を安心して継続してもらうために行います。
時には家族や愛犬などの話も聞きながら。
幅広い知識や経験が求められます。

予防医学ということばが浸透してきているとはいえ、
病院が苦手な方、土日休みのため受診の時間が取れない方、
自分の身体よりも家族のことが中心の方などに
病識や行動変容を求めることは一朝一夕ではできない仕事でした。

受診してくれない人はダメということではなく、
どうやって自分の身体の声に耳を傾けられるようになるか、
この人の言うことなら聞いてみようと思ってもらえるか、
そのくらいだったら変えられるかもと思えるかなど
人によって話し方、立ち位置、資料などを変えながら対応していきます。

健診結果の説明やどんなリスクがあるか説明するという点では
看護師の知識が使えないわけではないですが
知識だけではないコミュニケーション能力の必要性を強く感じました。

店長さんや管理職の方の面談をすることもあります。
自分よりも人生経験の豊富な社員さんにお話しするのは
いつも恐縮してしまう場面でした。

私は世間知らずで、
会社で働くことに慣れるまで
時間がかかりましたが、
看護師から保健師になったことで
早期発見・早期治療の大切さを
少しは伝えられたと思います。

病棟勤務をしていた頃は
患者さんが入院してからの姿しか知りませんでした。
企業保健師として出会う方々は、
あの患者さんが元気で仕事をしていたころの姿。

病気の発症や治療過程を見てきた者として、
不調や病気に対して放置ではなく
適切な治療をすることの大切さを
伝えていくことがやりがいになっていたと思います。

今、病院で働く看護師だけれども
もっと早く手をうっていれば。
生活改善の方法を早く知っていれば。
と強く感じている人には企業保健師のやりがいを感じられると思います。

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