【お読みいただく前に】
本記事の内容は、筆者の看護師・保健師としての実務経験と一般的な医療情報に基づいた「個人の見解」です。実際の診断や治療方針、またはお勤め先の法的ルールについては、必ず医師や専門の医療機関、または会社の担当部署へご相談ください。
1.「正常だから安心」だけではない。

私は健康診断を受けるとき、
「どうか病気が見つからないでほしい」と思います。
そして、「何か気になることはないですか?」
と聞かれたときに気になっていることがあったとしても
「ないです」と答えてしまいます。
「病気だとバレたくない」です。
なんとか健診の日を乗り切れば
あと1年は平穏に暮らせると
思ってしまいます。
あたりまえですが、
それでは健康診断の意味がありません。
自覚症状を隠して「正常」になっても意味がないのです。
同じように前日や1週間前からお酒を飲まずに
健診を受けても同じです。
(大抵そんなことで数値はよくなりませんが)
2.「要検査」になったら…
40歳を超えて、
なぜか異常値や要検査が増えてきました笑
私は要検査が出たら、
すぐに近所のクリニックを探して
受診できる一番早い日を予約します。
時には次の日だったりします。
「要検査って怖くない?」と聞かれますが、
「ほっておくほうがよっぽど怖い」です。
要検査になった日が
一番早期発見という気持ちで再検査に行きます。
ここで、要検査になったらどこに再検査に行くかですが、
健康診断を受けた病院なら健診で受けた検査が省けます。
でも健診を受けた病院というのは
土日がやっていなかったりするもので…
来月の平日の休みを取ってからということになるなら、
一番早い土日別の病院(クリニック)に受診してください。
同じ検査をすることになるかもしれませんが、
要検査で受診するときには検査はすべて保険適応です。
費用の問題だけではないかもしれませんが、
同じ検査をもう一度したくないというのは、
再検査を先送りにする理由にはなりません。
出来る限り早く、
自分が再検査を受けられる場所を探して受診しましょう。
要検査になった=不治の病が見つかったと思い込んでしまって
再検査から足が遠のいてしまう気持ちはとてもよくわかります。
でも「要検査になった」=「不治の病」ではないと覚えておいてください。
「要検査」でも「よくある良性のこぶよ」ということも少なくありません。
健診で要検査になったケースで緊急や深刻な病状の場合、
結果通知表ではなく病院から直接電話がかかってきます。
その電話で先生から話があること、受診の予約を取ります。
一方、郵便で結果通知についてくる「要検査」の紙は、
「緊急で対応しなくてもいいけど、次の健診までは放っておけないな。
それまでには少し詳しく検査してもらいたいな。」という対応です。
電話がかかってこなかったから
要検査でも放置してもいいということではありません。
深刻に考えすぎずに「調べないといけないものがある」ことを受け入れ、
「悪い病気でないことを早く証明したい!」という思いで、
不安を取り除くために再検査を受けましょう。
3.健康診断では見つけられない病気もある
健康診断の大切さを伝えてきましたが、
健康診断は完全ではありません。
症状や異常値が出にくい病気、
何かの陰に隠れていて画像に写らなかった、
健診の時に所見が出ていなかった
(心電図の異常波など)、
そもそも健診に項目のない病気もあります。
たとえば
・ホルモン系の病気(バセドウ病・橋本病)
・皮膚がん
・心臓や脳の梗塞
・狭心症 など
健康診断を受けているから大丈夫ということではなく、
自分の身体の声や違和感にも耳を傾けること、
それを素直に認めることです。
健康診断はゴールではなく、スタートと考えましょう。
スタートするための準備です。
自分の身体の状態を調べて、
どうやってメンテナンスするかを知るのです。
健康診断で正しい準備ができると
健康というゴール(来年の健診というゴールではなく人生のゴールです)
に向けたスタートがきれます。
健診毎にメンテナンスは正しいのか。
このまま走り続けていいのか。と問いながら健康診断と付き合っていきましょう。
