【お読みいただく前に】
本記事の内容は、筆者の看護師・保健師としての実務経験と一般的な医療情報に基づいた「個人の見解」です。
実際の診断や治療方針、またはお勤め先の法的ルールについては、必ず医師や専門の医療機関、または会社の担当部署へご相談ください。
1.健康診断は何を調べてる?
法定健康診断は会社員やパート・アルバイトの方、
自営業の方、扶養に入っている40歳以上の方などに受診の機会があると思います。
健康診断の結果判定は見るけど、
結局何の検査だったのかわからないものもありますよね。
健康診断では何を調べているのかをお伝えしていきたいと思います。
問診
家で問診を記入するところから健康診断は始まっています。
生活習慣をできるだけ正確に記入しましょう。
項目にない身体の違和感についてメモしておくのもいいと思います。
問診で医師の前に座ってしまうと言いにくいことも
書いておけば医師や看護師から聞いてくれます。
身体測定・視力・聴力
身体測定…生活習慣病になっていないかどうか調べています。
視力聴力…自分では気づきにくい変化をみています。(左右差、イヤホン難聴など)
血圧検査
高血圧症について調べます。
健診で「病院で測るときだけ高いんですよ」と言っても信じません。
自宅で定期的に測った記録を持参されることをお勧めします。
血圧が低い方は血液検査の内容も含めて貧血の有無などを見ます。
尿検査
尿となって出る糖の量、腎臓のトラブルがないかについて調べています。
血液検査
肝機能検査(AST,ALT,γ-GTP):
肝臓のダメージ、肝炎かどうかをみています。
血中脂質検査(LDL,HDL,中性脂肪):
血がドロドロかをみています。
たまに脂質が少ないということもわかったりします。
血糖検査:
糖尿病かどうかをみています。
健診の1週間前~前日によい行いをして値を良くしようとされる方がみえます。
血糖に関しては過去1~2か月間の平均が分かる値をとっているので、
1週間では足りません。どうか日ごろから努力されることをお勧めします。
レントゲン
肺がん、肺結核、肺炎など肺の病気を調べています。
心臓の大きさ、背骨の曲がり具合など肺以外の病気を見つけることもできます。
ただし!レントゲンでは乳がんの早期発見できません。乳がん検診を受けましょう。
心電図
心臓の動きをみます。自覚症状と照らし合わせることも大切です。
「胸が痛む」「動機がする」「息苦しい」「肩が痛い」「腰が痛い」
という症状があればこのときに伝えてみましょう。
内科健診
医師の前に座ったとたんまな板の鯉になるあなたがいますが、
ここはあなたが主役です。
健診では検査結果が出ないうちに診察ということも多く、
医師は診断ができる材料を持っていません。
「診察しますが、ほぼ何も見つけられません」状態です。
そこで、「最近、腰が痛む」「トイレの回数が多くなった」
「いびきがうるさいと言われる」「寝ても疲れがとれない」
「足に前はなかったほくろを見つけた」「口内炎が治らない」など、
身体の違和感について聞かれなくてもあなたから話してください。
問診票に書いておくのもお勧めです。
そこで受診が必要かそうでないかの判断が出たら、ラッキーです。
休みの日にわざわざ予約を取って病院にかからなくてもよくなるのです。
受診代も浮きます。
内科健診は「何にも見てないんじゃないの?」の時間ではなく、
「なんでも相談」に使ってください。
2.法定健康診断の意味
法定健康診断は生活習慣病を中心とした、
必要最低限の健診セットになっています。
生活習慣病は「今すぐ働けなくなるほどの異常」
ではありませんが、誰もがそのリスクを持っています。
年齢性別に関係なく、自分の身体を知るための機会として
若いころから受けて活用しない手はないと思います。
